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ブログで考案したトランプゲームをいろいろと紹介しています
目次

遊び方 皇帝 役・ボーナス役 点・得点計算 鳴く・リーチ・流局 罰則について オプション
プレイ人数別のまとめ 一覧表 ヘルプ 投稿欄

概要

麻雀のようにプレイする中国の王朝をイメージしたラミーゲームで、易姓革命の考え方などをゲームに取り入れています。(ゲームの流れは麻雀と大体、同じです。皇帝は麻雀の親に当たります)

遊び方
皇帝の基本ルールを説明します。(説明は4人プレイで行います)

ゲームに必要な道具 トランプ52枚+ジョーカー2枚 (点棒かチップがあると便利です)

試合形式

15局(15回勝負)で一試合とします。※基本は15局ですが、短めがいい場合は10局、長めがいい場合は20局に変更して遊んでください。

局の呼び名

簡易版  簡単に1局目、2局目~15局目とします。

詳細版

最初の局は皇帝がいないので、戦国時代となります。
表記は1局目・戦国時代とし、戦国時代が続けば2局目・戦国時代、3局目・戦国時代~となります。
皇帝が誕生したら、○○王朝となります。※○○には王朝名が入ります。
表記は△局目・○○王朝初代とし、王朝が続けば□局目・○○王朝二代、◇局目・○○王朝三代~となります。
皇帝などについては、後ほど皇帝で詳しく説明します。

一試合ではこんな感じになります。(一例)
局の表記(一例)

局の進行

配札

ゲーム開始時は皇帝がいない状態(全員が子)なので、最初のディーラーを任意で決めます。※ディーラーは皇帝が誕生するまで交代しません。
皇帝の誕生以降は、皇帝がディーラーになります。

ディーラーはカードをシャッフルして、右隣のプレイヤー(下家)にカットしてもらった後、カードを配ります。
カードはディーラー自身に六枚、他のプレイヤーには五枚ずつになるように、一枚ずつ配ります。
残りのカードは山札として場に裏向きで置きます。

プレイ

ディーラーが最初の手番を行います。最初の手番では六枚の手札から不要なカードを一枚、河(捨て札を置く場所)に出して手番を終了します。(河に出したカードは表向きにして、左から右へと並べていきます)
以降のプレイは、各プレイヤーが反時計まわりの順に行います。

各プレイヤーは自分の手番になったら、山札からカードを一枚引く(ツモ)、もしくは左隣のプレイヤー(上家)が捨てたカードの取得(鳴く)を行います。
カードの取得については、後ほど鳴く・リーチ・流局で詳しく説明します。

プレイヤーはツモか鳴くかを行ったら、不要なカードを一枚、河に出します。
以上で手番が終了です。次の手番は下家に移ります。
以降、順番に手番を繰り返し和了(上がり)を目指します。
皇帝の画像

局の終了

いずれかのプレイヤーが上がると局は終了します。それに対して、誰も上がらずに局が終了すると流局になります。
※消化した局数は、忘れないようにメモしておきます。

和了

和了(上がり)とは自分の手札が和了の形を満たした場合に成立します。
和了の形とは、二枚のカードのランクを足すと13になる組み合わせ(王子・ワンツ)を二組と同色・同ランクのカード二枚の組み合わせ(対子・トイツ)を一組そろえた形です。※例外もあります。
和了の形

和了の形を完成させるために、あと1枚(和了札)だけあればいい状態のことをテンパイといいます。
テンパイした後、テンパイを宣言する(リーチを掛ける)と他のプレイヤーの捨て札を奪うこと(ロン)が出来ます。※リーチを掛けないとツモ上がりしか出来ません。
リーチについては、後ほど鳴く・リーチ・流局で詳しく説明します。

テンパイのとき自らのツモ、またはロンにより和了札を取得すると和了が成立します。
上がる際には「ツモ」または「ロン」と発声して、他のプレイヤーに手札を公開します。(和了は強制ではありません。上がらない場合はゲーム続行となります)

上がったときの手札が特定の条件を満たしていると役となり、役に応じて得点がつきます。
和了の形が完成していても、役が決められた数以上なければ、上がることが出来ません。このことを縛りといいます。
役・縛りについては、後ほど役・ボーナス役で詳しく説明します。

和了に伴う点数の支払い

ツモ上がりの場合は、他のプレイヤー全員が支払いを行います。
ロン上がりの場合は、和了札を捨てたプレイヤーが1人で支払いを行います。
点数の支払いについては、後ほど点・得点計算で詳しく説明します。

和了後の処理

いずれかのプレイヤーが上がった場合、その局は終了します。
点数を授受した後は、上がったプレイヤーや上がり方によって扱いが変わります。

戦国時代でプレイヤーが有徳者となって上がった場合は、そのプレイヤーが始皇帝となります。戦国時代は終わり、新王朝が建国されます。
それ以外の場合は、戦国時代が続きます。

王朝で皇帝以外のプレイヤーが有徳者となって上がった場合は、そのプレイヤーが新皇帝となります。王朝は滅亡となり、新王朝が建国されます。
それ以外の場合は、血縁者(現皇帝であるプレイヤー)が皇帝を継承し、王朝は続きます。
有徳者については、後ほど皇帝で詳しく説明します。

流局

山札をすべて取り終って、誰も上がれなかった場合は流局となります。
流局した場合、テンパイの有無などにより、点数の支払いが発生します。
流局については、後ほど鳴く・リーチ・流局で詳しく説明します。

ゲームの終了

局を繰り返して、局が規定の回数に達するとゲーム終了となります。
ゲームが終了した時点の各プレイヤーの持ち点で、順位が決まります。

以上が皇帝の基本的なルールです。

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皇帝
皇帝とは麻雀の親に相当するものです。
皇帝には二つの特権があります。一つ目は役による得点の増加、二つ目は王朝カードです。

得点の増加

皇帝は役による得点が、子に比べて1.5倍程になります。
※子との得点の倍率は役の数に応じて違います。役の数が少ないと大きく、役の数が多くなると小さくなります。

王朝カード

新しく皇帝になったプレイヤーは次局を始める前に、自分の場に現在の王朝を示す、王朝カードを一枚出します。(王朝カードは河から離れた場所に置いておきます)
王朝カードは王朝が滅亡するまで、自分の場に置いておきます。※王朝カードの交換は出来ません。
場に出す王朝カードは、最初の王朝がAのカード、二番目の王朝が2のカード、三番目の王朝が3のカード~となります。(王朝は第十二王朝(Qのカード)で一回りとし、第十三王朝からまた、Aのカードに戻ります。※Kのカードは王朝カードで使用しません)
王朝カードのスートはどれでも構いません。皇帝が自由に選べます。

この王朝カードには、現在の王朝を示す以外に二つの役割があります。一つ目は徳になる、二つ目はドラの表示カードになるです。
ドラについては、後ほど役・ボーナス役で詳しく説明します。

王朝の呼び名

簡易版

簡単に第一王朝、第二王朝~とするか、皇帝になったプレイヤーの名前を王朝につけます。

詳細版

皇帝になったプレイヤーが命名します。(基本は漢字一文字で、読みは音読みでつけます)

皇帝になる方法
子が有徳者となって和了すると、新しい皇帝になれます。

有徳者

有徳者とは、自分の場(河も含める)に3つ以上の徳があるプレイヤーを指します。(子・皇帝は問いません)
徳として扱うのは、自分の場にある王子の双・Kのカード・ジョーカー・王朝カード(王朝カードは皇帝のみに有効)と門前清自摸和(メンゼンチンツモホー、略称ツモ)の五種類です。
門前清自摸和とは、門前で(鳴かずに)ツモ上がりをすることです。※門前清自摸和に役は付きません。徳のみです。

徳は種類に関係なく、和了時に3つ以上あれば有徳者となります。※有徳者に必要な徳の数は、3人プレイなら4つ・5人プレイなら2つとなります。

有徳者となって和了すると、有徳点が発生します。
有徳点については後ほど、点・得点計算で詳しく説明します。

有徳者となっての和了の呼び名

簡易版

有徳者となっての和了は子・皇帝を問わず、有徳上がりとします。

詳細版

皇帝が有徳者となって和了した場合は、有徳上がりとします。
子が有徳者となって和了した場合は、局に応じた呼び方があります。有徳者となっての和了を戦国時代では統一、王朝では禅譲・放伐と言います。

統一

戦国時代は王朝が存在していないので、統一という形になります。
有徳者となったプレイヤーの上がり(ツモ・ロンに関係なく)がそれに当たります。

王朝の交代は、禅譲・放伐により行われます。

禅譲

禅譲(ぜんじょう)とは、皇帝がその地位を血縁者でない有徳の人物に譲ることです。
有徳者となったプレイヤーのツモ上がり・有徳者となったプレイヤーの皇帝以外からのロン上がりが禅譲に当たります。

放伐

放伐(ほうばつ)とは、帝位にふさわしくない皇帝を有徳の人物が討伐することです。
有徳者となったプレイヤーの皇帝からのロン上がりが放伐に当たります。


皇帝の継承

皇帝は有徳者(新皇帝となるプレイヤー)が現れるまで血縁者(現皇帝であるプレイヤー)が皇帝を継承していきます。

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和了したときの手札(和了の形)が特定の条件を満たしていると役となり、役に応じて得点がつきます。

和了の形

和了の形とは、二枚のカードのランクを足すと13になる組み合わせ(王子・ワンツ)を二組と同色・同ランクのカード二枚の組み合わせ(対子・トイツ)を一組そろえた形です。※例外として、王子の三組による和了の形もあります。

王子(ワンツ)

王子とはカードのランクを足すと13になる二枚組のことです。
王子の組み合わせのパターンは6種類あります。
①6と7 ②5と8 ③4と9 ④3と10 ⑤2とJ(11) ⑥A(1)とQ(12)※K(13)のカードは、王子では使用しません。

対子(トイツ)

対子とはカードの色・ランクが同じである二枚組のことです。
A(1)~K(13)のカードはもちろん、局が王朝ならジョーカーの二枚組も対子となります。

ジョーカー

ジョーカーは場に出ている王朝カードの代わりとして、王子や対子に使用できます。
王朝カードが仮にハートのAなら、ジョーカーはその王朝が滅亡するまでハートのAとして扱います。(この場合、ジョーカー二枚による対子は、二枚のハートのAで構成されていることになります)
ただし、王朝カードが存在しない戦国時代では、ジョーカーを王子・対子で使用することはできません。

役の一覧
○の役は王子二組で構成される役、◎の役は王子二組と対子で構成される役です。

スートが関係する役
スートが関係する役は、双という王子があることで成立します。
双(ソウ)とは、同じスートのカードで構成されている王子を指します。

○一双(イッソウ) 一役
双が一組ある場合に成立します。
一双

○二双(ニソウ) 二役
双が二組ある場合に成立します。
二双

○同種(ドウシュ) 三役
同じスートの双が二組ある場合に成立します。
同種

◎一種(イッシュ) 六役
王子二組と対子(ジョーカーの対子)が同じスートで構成されている場合に成立します。
※ジョーカーのスートは王朝カードのスートです。
一種

カラーが関係する役

○同色(ドウショク) 一役
王子二組が同じ色で構成されている場合に成立します。
同色

◎一色(イッショク) 二役
王子二組と対子が同じ色で構成されている場合に成立します。
一色

ランクが関係する役

○連番(レンバン) 一役
王子二組のランクが連続している場合に成立します。
連番

○通番(ツウバン) 二役
王子二組のランクが通し(5・6・7・8)になっている場合に成立します。
通番

○同番(ドウバン) 二役
王子二組のランクが同数の場合に成立します。
同番

◎大連番(ダイレンバン) 二役
王子二組と対子のランクが連続している場合に成立します。
※王子二組の間に対子が入るのは禁止です。大連番は王子の連番に対子が連らなる形で成立します。
大連番

◎大通番(ダイツウバン) 三役
王子二組と対子のランクが通し(4~8、または5~9)になっている場合に成立します。
大通番

◎対連番(トイレンバン) 三役
王子二組と対子のランクが、連続したランク(5・6・7、または6・7・8)の対になっている場合に成立します。
対連番

◎大同番(ダイドウバン) 五役
王子二組と対子、それぞれに同じランクのカードがある場合に成立します。
大同番

カラーとランクが関係する役

○同士(ドウシ) 一役
王子二組、それぞれに同じカラーの絵札がある場合に成立します。
同士

◎大同士(ダイドウシ) 三役
王子二組と対子、それぞれに同じカラーの絵札がある場合に成立します。
大同士

役の複合

和了したときに複数の役が成立している場合は、すべての成立役を加算して点数計算を行います。
ただし、役の複合には上位の役に含まれる下位の役は複合しないという制約があります

上位の役に含まれる下位の役は複合しない

役Aの条件を満たすと自動的に役Bの条件も満たされるような場合は、役Aは役Bの上位の役になります。この時、役は複合せず役Aだけをカウントします。例えば同種が付けば二双と同色は付きません。同種は自動的に二双と同色の条件を満たすからです。他には一種は同種・一色の上位役、対連番は同番の上位役などがあります。

縛り
和了の形が完成していても、役が決められた数以上なければ、上がることが出来ません。※三双と天和・地和は例外になります。

通常(門前)の場合、縛りは四役縛りとなります。(四役以上の役がなければ上がることが出来ません)※縛りは3人プレイだと五役・5人プレイだと三役になります。
鳴いた(副露した)場合、鳴いた回数分が縛りに追加されます。(4人プレイだと一回鳴くと五役縛りに、二回鳴くと六役縛りになります)

特殊な和了
通常の和了の形(王子二組と対子)ではなく、双の三組が和了の形となります。

●三双(サンソウ) 無役

双が三組ある場合に成立します。(鳴いていても成立します)
三双
役は一切、付きません。得点はボーナス役と有徳点によるものだけです。※得点が0点でも上がれます。
三双は縛りに関係なく上がれますが、リーチ(テンパイ)には縛りが発生します。
ですので、リーチは通常のテンパイ(縛りをクリアできる手の待ち)で掛けます。※通常のテンパイに和了の望みがある、なしは問いません。
また、流局時は通常の和了の形でテンパイの有無を行います。

役の表記

役は、双(種)・色・士・番の順に表記します。

下の手役の表記は、一双・同色・同士・連番(四役)となります。
役の表記の例①

下の手役の表記は、同種・一色・大通番(八役)となります。
役の表記の例②

役の最高手

作れる手の最高は十役で、一種類のみです。その下の九役の手は四種類あります。

同種・一色・大同士・大連番(十役)
同種・一色・大同士・大連番

二双・一色・大同士・同番(九役)
二双・一色・大同士・同番

二双・同色・同士・大同番(九役)
二双・同色・同士・大同番

一種・同士・大連番(九役)※第三王朝と第十王朝のみ可能な手役
一種・同士・大連番

一種・大通番(九役)※第四王朝と第九王朝のみ可能な手役
一種・大通番

待ちの種類

○王子待ち(ワンツマチ)    カラー・スートに関係なく、王子の片方の札を待っている状態です。

○色待ち(イロマチ)       王子の片方の札をカラーで待っている状態です。

○一双待ち(イッソウマチ)   王子の片方の札を双(スート)で待っている状態です。

○両双待ち(リャンソウマチ)  王子の片方の札を色違いの双、二つで待っている状態です。
                    ※同じ色の場合は色待ちになります。

○同双待ち(ドウソウマチ)   王子の片方の札を色違いの同士と双で待っている状態です。
                    ※同じ色の場合は色待ちになります。

○対子待ち(トイツマチ)     対子の片方の札を待っている状態です。

○対双待ち(トイソウマチ)   対子の片方の札と王子の片方の札を双で待っている状態で
                    す。通常の和了と三双、どちらでも上がれる待ちです。

役の覚え方

関連性・役の大小や出現頻度などを考慮して作ってみました。良かったら使ってください。
三つずつに分けた役を一段として、それを五段覚えます。

一段目  一双(一役)・二双(ニ役)・同種(三役)
二段目  同色(一役)・一色(二役)・同士(一役)
三段目  連番(一役)・通番(二役)・同番(二役)
四段目  大連番(二役)・大通番(三役)・対連番(三役)
五段目  大同士(三役)・大同番(五役)・一種(六役)  
これに+三双(無役)で全種類になります。

ボーナス役
ボーナス役とは、縛りの条件を満たさない懸賞(ボーナス)の役です。(役とは別物になります)
ボーナス役の点は、役数×500点です。

○ドラ 二役・1000点

ドラとは、和了した時にボーナス役となる特定の双を指します。
和了した時に、手札もしくは鳴いた(副露した)王子の中にドラが含まれている場合、ドラ一つにつき、1000点が加算されます。

ドラの種類

王ドラ(オウドラ)

自分の場(河も含める)にあるKのカード、または王朝カードと同じスートの双がドラとなります。

裏ドラ(ウラドラ)

自分の場(河も含める)にジョーカーがある場合、和了時に山札からジョーカーの枚数分、カードを引きます。(引いたカードは表向きにして、山札の横に置きます)
引いたカードと同じスートの双がドラとなります。
ジョーカーを引いた場合は、王朝カードのスートがドラとなります。ただし、王朝カードが存在しない戦国時代ではジョーカーにスートが存在しないので無効になります。この場合は、再度山札からカードを引きます。
※山札が無い場合、裏ドラの権利は発生しません。山札が足りない場合(ジョーカーが二枚、山札が一枚の時など)は、裏ドラの権利は引ける分のみになります。(引けなかった分は無効)

ドラの注意点

○ドラ表示が同じスートで重複しても、ドラは増えません。(双一つに、ドラは一つしかつきません)
※オプションでドラ天井を設定すれば、重複した分もドラとしてカウントされます。

○裏ドラで引いたカードはスートのみを使用します。
ですので、裏ドラで引いたKのカード・ジョーカーは徳にはなりませんし、Kのカードを王ドラとして扱うことも出来ません。また、裏ドラで引いたKのカードの次局持ち越しも出来ません。


ドラの連荘(Kのカードの次局持ち越し)

和了、または流局時にテンパイしている場合、自分の場(河も含める)にあるKのカードを次局に持ち越すことが出来ます。
持ち越しとなったKのカードは、自分の場に置いてキープします。(Kのカードは河から離れた場所に置いておきます。王朝カードがある場合はその横に)
キープしたKのカードは通常通り、徳・ドラ表示カードとして扱います。

キープしているKのカードは他のプレイヤーの和了、または流局時のノーテンで無効となります。
※無効になったKのカードは札に戻します。


○海底・河底 一役・500点

海底(ハイテイ)  山札の最後の一枚でツモ上がりすることです。

河底(ホウテイ)  最後の捨て札でロン上がりすることです。


○天和・地和 四役・2000点

天和(テンホウ)

皇帝(ディーラー)の時、配札の時点で既に和了の形(王子二組と対子、または三双)が完成していたら、天和となります。
縛りに関係なく上がれます。※役が無くても上がれます。
天和は自動的に門前清自摸和が成立します。

地和(チーホウ)

子の時、第1ツモで和了の形(王子二組と対子、または三双)が完成したら、地和となります。
ただし、第1ツモの前に、誰かが鳴いてしまうと無効になります。
縛りに関係なく上がれます。※役が無くても上がれます。
地和は自動的に門前清自摸和が成立します。

※オプションで一発・Wリーチ(ともに一役)を設定することが出来ます。

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点には、ゲーム開始時の持ち点である配給原点(はいきゅうげんてん)と、ゲーム終了時の成績評価に使う原点の二種類があります。

配給原点

配給原点は、ゲーム開始時に各プレイヤーに支給される点数で、全員に同じ点数が配られます。
皇帝では基本、2万5000点持ち(オカあり)か、3万点持ち (オカなし)のどちらかで遊びます。

原点

ゲームの成績は点数ではなく、点数から原点を引いて、それを100で割った値(ポイント)を記録します。
原点は3万点返し(原点3万点)です。

ゲームが終了した後、最終持ち点の多寡によってオカ・ウマという、点のやりとりが行われます。
※オカとウマ(順位ウマ)によって順位の変動は起こりません。
オカとウマの設定は自由です。

オカ

配給原点を2万5000点持ちにした場合、配給原点と原点に2万点の差額が発生します。この差額がオカで、オカ(2万点)は1位のプレイヤーにトップ賞として与えられます。

ウマ(順位ウマ)

ウマとは、ゲーム終了時に順位に基づいて支払い・受け取りされる点数です。
順位ウマを設定するとゲーム終了時に、下表のような点数のやり取りが行われます。
順位ウマの表
4人プレイでは、1位のプレイヤーと2位のプレイヤーが、それぞれ4位のプレイヤーと3位のプレイヤーから支払いを受けます。(5人プレイでは1位が5位から、2位が4位から支払いを受けます)
3人プレイでは、1位のプレイヤーが3位のプレイヤーから支払いを受けます。

得点
和了による得点は基本点を元に算出します。

基本点
基本点とは、役の点・ボーナス役の点・有徳点の三つを足したものです。

役の点数計算式
子と皇帝では計算式が少し違います。

○子の役による基本点=役の数×(役の数-1)×50

○皇帝の役による基本点=役の数×(役の数+1)×50

四役による点数は、子なら4×3×50で600点・皇帝なら4×5×50で1000点になります。
※×50ではなく、÷2をして×100でも構いません。やりやすい方でお願いします。

役による基本点早見表(4人プレイ)
点数の早見表(4人プレイ)
※3人プレイ・5人プレイの役による基本点早見表は、プレイ人数別のまとめに載せています。

ボーナス役の点数計算

○ボーナス役の点数計算   ボーナス役による基本点=役の数×500

有徳点
有徳点は、有徳者となって和了をした場合のみ、発生します。

○有徳点の点数計算   有徳点による基本点=徳の数×100


各プレイヤーが負担する点数

和了の際に他のプレイヤーが負担する点数は次のように決定します。

ツモ上がりの場合

基本点を他のプレイヤーがそれぞれ支払います。

ロン上がりの場合

基本点×3を放縦者(ロン上がりされたプレイヤー)が支払います。
※3人プレイでは基本点×2、5人プレイでは基本点×4を放縦者が支払います。


得点計算の例(4人プレイ)

基本的な計算例①

子のロン上がり・ダイヤのKのカード・ハートのKのカード
基本的な計算例①
役が大同士・大連番の五役なので、役の点数は5×4×50=1000点となります。
0役なので、ボーナス役の点数はありません。
有徳者ではないので、有徳点は付きません。
この結果、基本点は1000点となり、放縦者は1000点×3=3000点を支払います。

基本的な計算例②

子のロン上がり・ハートのK・ジョーカー(裏ドラ表示はハート)・有徳者
基本的な計算例②
役が一双・同色・通番の四役なので、役の点数は4×3×50=600点となります。
ボーナス役の点数はドラが一つなので、2×500=1000点となります。(注)ドラ表示が同じスートで重複しても、ドラは増えません。(双一つに、ドラは一つしかつきません)
有徳点は徳が3つ(内訳=双・Kのカード・ジョーカー)なので、3×100=300点となります。
この結果、基本点は600点+1000点+300点=1900点となり、放縦者は1900点×3=5700点を支払います。

基本的な計算例③

皇帝のツモ上がり・クローバーの王朝カード・ダイヤのK・スペードのK・有徳者
基本的な計算例③
役が二双・一色・同番の六役なので、役の得点は6×7×50=2100点となります。
ボーナス役の点数はドラが二つなので、4×500=2000点となります。
有徳点は徳が5つ(内訳=双が2・王朝カード・Kのカードが2)なので、5×100=500点となります。(注)ツモ上がりですが、鳴いているので門前清自摸和は成立しません。
この結果、基本点は2100点+2000点+500点=4600点となり、他のプレイヤーはそれぞれ4600点を支払います。

三双の計算例

子のツモ上がり・有徳者
三双の計算例
三双なので、役は付きません。
0役なので、ボーナス役の点数はありません。
有徳点は徳が5つ(内訳=双が3・Kのカード・門前清自摸和)なので、5×100=500点となります。
この結果、基本点は500点となり、他のプレイヤーはそれぞれ500点を支払います。

天和・地和の計算例①

皇帝の天和・ハートの王朝カード・スペードのK・有徳者
天和・地和の計算例①
三双なので、役は付きません。
ボーナス役の点数は天和とドラが1つなので、6×500=3000点となります。
有徳点は徳が6つ(内訳=双が3・王朝カード・Kのカード・門前清自摸和)なので、6×100=600点となります。(注)天和・地和は自動的に門前清自摸和が成立します。
この結果、基本点は3000点+600点=3600点となり、他のプレイヤーはそれぞれ3600点を支払います。

天和・地和の計算例②

子の地和
天和・地和の計算例②
役が0役なので、役の点数はありません。
ボーナス役の点数は地和なので、4×500=2000点となります。
有徳者ではないので、有徳点は付きません。
この結果、基本点は2000点となり、他のプレイヤーはそれぞれ2000点を支払います。

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鳴く(副露)
プレイヤーは上家(左側のプレイヤー)の捨て札を取得する(鳴く)ことが出来ます。
王子・対子、どちらでも鳴けます。
鳴く時の発声は、「ナキ」とします。

鳴きの手順

1 上家の捨て札の後、「ナキ」と発声します。
2 手札から該当するカードを出し、捨て札とともに自分の場に置きます。
  (上家の捨て札の上に、自分が出したカードを横向きに重ねて置きます。形はL字型になります)
3 手札からカードを一枚、捨てます。

鳴いて不利になること

○鳴くと鳴いた回数分が縛りに追加されます。 ○鳴くと流局時、形式テンパイが適用されません。

リーチ
テンパイ(縛りをクリアできる手の待ち)をしているプレイヤーは、リーチを掛ける(テンパイを宣言する)ことで、他のプレイヤーの捨て札を奪うこと(ロン)が出来ます。

リーチの手順

1 捨て札する直前に「リーチ」と発声します。
2 手札からカードを一枚、捨てます。この時、カードを横向きに置きます。

○リーチはいつでも掛けれます。※山札の残りは関係しません。残りのツモが残されていなくても掛けれます。
○リーチは鳴いていても、掛けれます。
○リーチを掛けるとそれ以後、捨て札の選択(手札の入れ替え)が出来ません。
○流局時、テンパイ(縛りをクリアできる手の待ち)をしていなかったらノーテンリーチとしてチョンボとなります。

和了は強制ではありません。上がらない場合は、ゲーム続行となります
ですので、他のプレイヤーが和了札を捨てたとき、もしくは和了札をツモした時に、和了しなかった場合、振りテン扱いをしません。
プレイヤー全員がリーチを掛けても、ゲームは続行します。

同時にロンの宣言があった場合

あるプレイヤーの捨て札に対して、複数のプレイヤーが同時にロンを宣言した場合は、捨て札を出したプレイヤーから反時計まわりで最も近いプレイヤー(ツモ番が最も早いプレイヤー)のみが和了できます。


流局
山札が無くなると流局となります。
流局となった場合、テンパイの有無で得点の支払いが発生します。
テンパイを確認する為、テンパイしていたプレイヤーは手札を公開します。

点数の授受

テンパイしていないプレイヤーの支払い合計は、3600点です。
全員がテンパイ、もしくは全員がノーテンだった場合には、点数の授受は行いません。

◇4人プレイの場合

○1人だけテンパイしていた場合は、テンパイしていたプレイヤーが他の3名から1200点ずつ受け取ります。
○2人がテンパイしていた場合、テンパイしていなかった2名が1800点ずつ支払い、テンパイしていた2名が1800点ずつ受け取ります。
○3人がテンパイしていた場合、テンパイしていなかったプレイヤーが1200点ずつ支払います。
※3人プレイ・5人プレイによる点数の授受は、プレイ人数別のまとめに載せています。

リーチを掛けていた場合

リーチを掛けていたプレイヤーは必ず手札を公開します。この時、テンパイ(縛りをクリアできる手の待ち)をしていなかったことが発覚したら、ノーテンリーチとしてチョンボとなります。

鳴いていない場合(門前)

形式テンパイ(縛りをクリアできない手の待ち)でも、テンパイとして認められます。※和了の望みがある、なしは問いません。

鳴いている場合(副露)

形式テンパイは認められません。
縛りをクリアできる手の待ちのみ、テンパイとなります。※和了の望みがある、なしは問いません。

Kのカードがある場合

自分の場にKのカードがあるプレイヤーがテンパイしていた場合、自分の場にあるKのカードは次局に持ち越しとなります

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罰則について
反則行為を行ったプレイヤーには、罰則を科します。

チョンボ(局の続行が不可能となるような反則)をした場合は、他のプレイヤーに5000点ずつ支払い、元の局をやり直します。

局の続行が可能な反則に対しては、アガリ放棄(その局において和了することを許されないルール)とします。
アガリ放棄では鳴きもテンパイの宣言も許されません。(流局になったときは、強制的にノーテン扱いになります)

反則行為の例

○テンパイしていないのに和了を宣言する   ○和了札を間違えて和了を宣言する
○縛りをクリアしていないのに和了を宣言する 
○テンパイしていない状態(縛りをクリアできない手の待ち)でリーチを掛ける
上記の反則はチョンボとなります。

山札から複数枚、カードを引く・手札の多札、少札などはアガリ放棄とします。

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オプション

○ドラ天井

ドラ表示が同じスートで重複した場合、重複した分もドラとしてカウントします。

ドラ天井の計算例
ドラ天井の計算例
この場合のドラは、ハートの双につくドラが3つ(内訳=ハートの王朝カード・ハートのK・裏ドラ)、クローバーの双につくドラが1つです。(注)裏ドラ表示カードのクローバーのKは王ドラとして扱いません。
手札にはハートの双が2つとクローバーの双が1つあるので、3+3+1=ドラ7となります。
ドラによる基本点は14×500=7000点になります。


○組み替え

鳴いた王子・対子、二組を組み替えて、構成を変えることが出来ます。

組み替えの例①
鳴いた二組の王子を組み替えて、新たな王子を二組作ります。
組み替えの例①
組み替えの例②
鳴いた二組の対子を組み替えて、新たな王子を二組作ります。
組み替えの例②

組み替えの手順(組み替えは二回目の鳴きのターンで行います)

1 二回目の鳴きを行った直後(捨て札をする前)に組み替えを宣言して、組み替えを行います。
2 組み替えが終わったら、手札からカードを一枚、捨てます。


ボーナス役のオプション

○一発 一役・500点

リーチを掛けた後、1巡以内(リーチを掛けた次の巡目のツモまで)に和了した場合に成立します。
ただし、鳴きが入ると無効になります。

○ダブルリーチ 一役・500点

第1ツモの時点でテンパイし、最初の捨て札でリーチを掛けた場合、ダブルリーチとなります。
ただし、第1ツモの前に鳴きが入っていた場合は、最初の捨て札でリーチを掛けてもダブルリーチにはならず、通常のリーチとして扱います。

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プレイ人数別のまとめ
プレイ人数によって変更されるものをまとめてみました。

プレイ人数で設定が変更されるのは、有徳者になるのに必要な徳の数と縛りの役数の二つです。
それ以外は、ルールに変更はありません。

3人プレイの場合

有徳者になるのに必要な徳の数は、4つです。
縛りは五役縛りになります。(一回鳴くと六役縛り、二回鳴くと七役縛りになります)

役による基本点早見表
点数の早見表(3人プレイ)

流局による点数の授受
○1人だけテンパイした場合は、テンパイしていたプレイヤーが他の2名から1800点ずつ受け取ります。
○2人がテンパイしていた場合、テンパイしていなかったプレイヤーが1800点ずつ支払います。

4人プレイの場合

有徳者になるのに必要な徳の数は、3つです。
縛りは四役縛りになります。(一回鳴くと五役縛り、二回鳴くと六役縛りになります)

役による基本点早見表
点数の早見表(4人プレイ)

流局による点数の授受

○1人だけテンパイしていた場合は、テンパイしていたプレイヤーが他の3名から1200点ずつ受け取ります。
○2人がテンパイしていた場合、テンパイしていなかった2名が1800点ずつ支払い、テンパイしていた2名が1800点ずつ受け取ります。
○3人がテンパイしていた場合、テンパイしていなかったプレイヤーが1200点ずつ支払います。

5人プレイの場合

有徳者になるのに必要な徳の数は、2つです。
縛りは三役縛りになります。(一回鳴くと四役縛り、二回鳴くと五役縛りになります)

役による基本点早見表
点数の早見表(5人プレイ)

流局による点数の授受

○1人だけテンパイした場合は、テンパイしていたプレイヤーが他の4名から900点ずつ受け取ります。
○2人がテンパイしていた場合、テンパイしていなかった3名が1200点ずつ支払い、テンパイしていた2名が1800点ずつ受け取ります。
○3人がテンパイしていた場合、テンパイしていなかった2名が1800点ずつ支払い、テンパイしていた3名が1200点ずつ受け取ります。
○4人がテンパイしていた場合、テンパイしていなかったプレイヤーが900点ずつ支払います。

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